骨盤の歪みについてvol.2 骨盤の歪みの原因とそのメカニズム

みなさん、こんにちは。いかがお過ごしでしょうか?(^-^)
前回、家の傾きやずれは、地震などの地殻変動によって家の基礎部分が傾いたり、ズレることで起こるという話をしました。 今回は、私達の骨盤は一体どのようにして歪むのか?その歪みの原因とそのメカニズムについてお話ししたいと思います。
皆さんは、こんな癖や習慣はありませんか? かばんやバッグをいつも同じ側の手で持ったり、同じ側の肩にかけている。 気が付くと、いつも片側重心で立っている。胡坐をかいだり、足を崩して座ったり、足を組んで座ることが多い。 その他にも、ハイヒールなどヒールの高い靴を履くことが多いとか、長時間同じ姿勢で作業をしているetc…。こういった何気ない日ごろの癖や習慣が原因となって骨盤はゆがんでしまいます。
では、これらの原因によって骨盤はどのようにして歪むのでしょうか? 私達は、常に重力の影響を受けて生活をしています。そのため、上体からの重力はまず第3腰椎から骨盤前方の恥骨(コマネチラインで触れる横に伸びた骨)と後方の座骨結節(椅子に座って手をお尻の下に横から入れた時に触れる骨)へと前後に二分され、更に第4腰椎から左右に二分して仙腸関節を経り、関節を通って足へと伝わります。この時、第4腰椎と股関節からなる正三角形によって骨盤は安定されています 。しかし、先に挙げた日頃の何気ない生活の癖や習慣によって、重力の負担が増し、脊柱起立筋や腹直筋、大腿四頭筋、ハムストリングなどといった重力に逆らって作用す る抗重力筋の屈筋群と伸筋群との拮抗バランスが崩れてしまうことで、第3腰椎からの前後へのベクトルのバランスが崩れ、骨盤は前後に歪んでしまいます。また、第4腰椎と左右の股関節からなる正三角形の形が崩れることで、骨盤は左右へと歪み、内転筋群と外転筋群とのバランスが崩れてしまいます。
それ以外にもストレスや食生活などによっても骨盤は歪んでしまいます。「えっ!ストレスで…?」と思われた方も多いかと思います。ストレスといえば、人間関係や仕事での社会的ストレスが一番に思い浮かぶかと思いますが、その他にも騒音や悪臭、気象などによる環境的ストレス、ケガや病気、寝不足などによる身体的ストレス、長時間にわたる緊張や不安などといった精神的ストレスがあります。これらのストレスが過剰に蓄積することによって、脳と脊髄を保護するように包んでいる脳脊髄硬膜が緊張し、内旋筋群と外旋筋群とのバランスが崩れることで、骨盤に回転が生じ、捻じれてしまいます。また、第1呼吸システムという後頭骨と仙骨とのポンプ機能によって、硬膜の中を脳脊髄液が頭蓋と骨盤との間を循環し、神経細胞への栄養の受け渡しが行われているの ですが、この硬膜が緊張してしまうと第1呼吸システムの機能が低下してしまい、神経細胞に栄養がいきわたらず神経伝達機能に影響が及びます。
そして、ストレス以外にも暴飲暴食や偏食などといった食生活による腸や内臓の疲労、骨盤の歪みから内臓の位置異常が起こり、内臓同士の圧迫によって内臓の機能低下をきたし、自律神経のバランスが崩れてしまうことで、硬膜の緊張や第1呼吸システ ムの機能低下につながっていきます。
このようにして骨盤の歪みは、何気ない日ごろの癖や習慣による重力の影響と、ストレスや内臓疲労などによる脳・脊髄硬膜の緊張が複雑に絡み合うことで、筋肉のバラ ンス、重心バランス、自律神経のバランス、圧力バランスなど様々なバランスに影響が及び、肩こり、頭痛、腰痛、関節痛、神経痛、冷え性、むくみ、月経痛などといった様々な症状の原因となります。以上が、骨盤が歪む原因とそのメカニズムです。今回は少し長くなりましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございましたm( __)m

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